札幌ドームのマネジメント3
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顧客について記述する。
(株)札幌ドームの顧客として最初に意識されるのは、施設の利用者である。
つまり、野球、サッカー等の観戦者や、コンサートの観客、日常的な見学客だ。
ただ、それ以外のステークホルダーも重要である。
ドームはドームとして存在しているだけではほとんど収益を生み出さない。
各種イベントが開催される必要があり、そのイベント主催者が(株)札幌ドームにとっては欠かせない顧客となっている。
だから、札幌ドームを本拠地とするファイターズ、コンサドーレ札幌や、スポーツ関連組織、各種音楽イベントの運営などと協力し合う必要がある。
また、前述の出資スポンサーそれぞれも顧客であり、各企業・組織との関係性を調整する努力が求められる。
その他、(株)札幌ドームでは選手・アーティスト、観光客や市民、社員も顧客として捉え、互いに協力し合うことを明言している。
続いて、(株)札幌ドームが組織目標を達成するための戦略について記述する。
(株)札幌ドームは、前述のように多岐に渡る顧客層に対して、
「(市の)内外の優れたスポーツ、展示会やその他の催物の開催の場を提供すること等により、スポーツの普及及び市民文化の向上並びに地域経済の活性化に寄与する」(札幌ドーム条例より引用)
ことを目標としており、この「利用者への場の提供」と「文化向上・経済活性」を顧客機能として、ドメインを定義している。
当たり前の内容に思えるが、完全に互換性がある競合施設が少ないことからも、人々に求められる存在だといえる。
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