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「幾何学的錯視」のレポートの「結果」「考察」部分

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「幾何学的錯視」のレポートです。


実験の「結果」「考察」の部分です。


心理士




幾何学的錯視のレポートの「目的」




結果
 鋏角の角度が主戦の長さの判断に、影響を及ぼしているかを調べるために、被験者内一要因分析を行った。その結果、角度の主効果が有意であった。(F(4, 96)=129. 216, p<. 001)
次に、どの角度に違いかあるのか調べるために、主効果における多重比較を行った。結果を、図1と表1として表すと、以下のようになった。

図1 角度ごとの錯視量の変化

表1 角度ごとの平均値と標準偏差
  60度 120度 180度 240度 300度
平均 -5. 43 -4. 60 -1. 43 6. 82 12. 25
SD 6. 71 6. 46 4. 84 4. 82 6. 35

240度と180度(t(96)=8. 10, p<. 001)、300度と240度(t(96)=5. 40, p<. 001) 180度と120度(t(96)=4. 10, p<. 001)の間に、有意な差が認められた。
 一方、120度と60度(t(96)=0. 99, p<. n. s. )の間には有意な差が見られなかった。




 実験の結果から、鋏角が大きくなるにつれて、PSEが大きくなり錯視量がプラスになり、鋏角が小さくなるにつれて、PSEが小さくなり錯視量がマイナスになると分かった。60度と120度に関しては、有意な差が出なかったが、60度と180度、120度と180度には差があるため、全体的な傾向は証明されたと言える。
 では、なぜこのような傾向が表れ、そして60度と120度の場合には有意差が出ないという結果になったのだろうか。
 これは、本論の「背景」で記述した、形状から三次元情報を推測する脳の働きのためだと考えられる。鋏角が大きいということは、すなわち「奥に引っ込んだ形状」であるから、遠くにあるように感じるのだ。その結果、「遠くにあるのにも関わらずそのサイズに見えるということは、大きい物体のだろう」と距離の差分を脳が推測し、錯視が起きる。反対に、鋏角が小さいということは、「手前に出っ張った形状」であるから、近くにあるように感じた。その結果、距離の差分を考慮して、「小さい物体なのだろう」と脳が推測するため錯視が起きるのだ。完全な立証ができたわけではないが、この解釈に矛盾はない。
 ならば、なぜ60度と120度に有意差が出なかったのはなぜだろうか。これは推測するしかないが、例えば鋏角が小さい図は、心理学の本などに頻繁に登場するためだという可能性がある。つまり、実験参加者である行動科学実験実習受講者にとっては見慣れた図であるため、何らかのバイアスがかかったのだ。慣れ親しんでいる図の場合「錯視が起きる」という前提を実験参加者が把握しているため、意識的にしろ、無意識的にしろ、錯視に抵抗することがあり得るだろう。
 ともあれ、今回の実験から、主戦と鋏辺の間の角度(鋏角)が主線の長さに及ぼす影響を調べることができた。明確なパターンの存在する影響であるから、この錯視は決して人間の気まぐれや欠陥ではなく、生きる上で必要な能力の一つだと言えよう。人間は物理量をそのまま捉えているわけではなく、脳の中枢によって距離感を始めとする様々な要素を推測することによって、情報を補っているのだ。今後も、このような認知の仕組みを研究することで、他分野に応用できる有益な事実が確かめられるだろう。


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