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要求水準のレポートの考察の例

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「要求水準」のレポートです。



心理士



大学のレポートの「考察」の部分です。

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考察

今回の実験結果について、以下の点について考察していく。
・達成度の正負と次の要求水準の立て方(目標差の正負)との間に何か関連を見いだせるか。
・達成差の正負を一応、成功、失敗と考えてよいか。その時の満足度や要求水準のたて方(目標差の正負)などを参考にして考察せよ。
・各人の目標差、達成差の平均値や正負を比較して、その大小、正負の現れ方に個人差が見られるか。また、目標差と達成差のグラフから、要求水準のたて方にどのようなタイプが見られるか。たとえば、理想水準に近いタイプ、最低水準に近いタイプなど、各人の内省報告も参考にして考察せよ。

まず、達成度と要求水準の立て方は、関連性があると言えるだろう。なぜなら、全体の集計結果を見ると、明らかにADが正でGDが負の部分と、ADが負でGDが正の部分の数値が高いからである。偶然このような結果になるとは考えにくく、結果は意味のある偏りであり、相関関係があると考えられる。しかし、全ての人がこの二箇所の部分の数値がどちらも高くなったとは言えない。先行研究同様に、ADが正の時に特に高い数値でGDが負になる人と、ADが負の時に特に高い数値でGDが正になる人が存在したり、その両方の傾向が現れている人がいたりして、それらの結果が合計されたために、このような結果になったと考えられる。事実、(帰納法的になるが)私の結果は全体の集計結果とは異なる。したがって「多くの人間はADが正の時にGDが低くなる傾向がある」など断言することは間違いである。いくつかのパターンが存在し、どのパターンかは人によるのだ。
続いて、達成差の正負を成功と考えて良いか、という点について考察する。ADが正の場合の満足度は圧倒的に3が多い。満足度は2にもばらついてもいるが、基本的には偏りが存在する。満足している場合を成功と捉えると、達成差が正の場合は、成功だと言うことができるだろう。この実験では予想が低い可能性があるのだから、ADが正の値だからといって一概に成功とは言えないのだが、本実験では満足度3に偏りがあったため、成功だと判断できる。
一方で、ADが負の場合は満足度が1ではない回答が一定数存在するため、失敗だと言うことはできない。すなわち、目標未達成は「非成功」であるが、失敗ではないのだ。
ADとGDの関係性はどうだろうか。ADが正の場合はGDが負になり、ADが負の場合はGDが正になるという傾向の解釈は、「作業量が予想量に達しなかったときは、次の予想量を少し高めに置き、予想以上にできたときは、次の予想料を作業量よりも控えめに置く」という解釈と、「目標を高く置くから作業量が予想量を下回り、目標を低く置くから作業量は予想量よりも多くなる」という二通りが存在する。本実験は、先行研究同様に後者の方だと考えられる。これは(帰納法的考察になるが)自身の結果の集計表を見ても明らかである。他の被験者も、ADが負の時にGDが正に偏っている人は目標追求型で努力目標を立てており、ADが正の時にGDが負に偏っている人は目標充実型で低い目標を達成して得られる満足を優先しているのだと考えられる。このような個人差があり、それが合計されたのが全体の集計結果なのだ。
さて、次に私個人の結果を考察するために、自身が実験直後に書いた自由記述を引用する。
「最初は予想を低めに設定した。それを余裕で越えられて嬉しかったので、予想を上げた。上げ続けていると予想を超えられなくなった。だが目標を下げたくなかったので無理に続けた。そのせいで満足度は下がった。予想を下げたら達成できたが、妥協したようで納得がいかず、満足度は高くならなかった。そこでまた予想を高くして再チャレンジ。達成して喜んで、さらに上を目指してもみた。終盤、疲れたので目標を下げたが、最後の最後は高くしてみた。結果最後はかなり低かったが、疲れていたので当然に思え、満足度は1にならなくて2だった。」
この記述は直後に書いただけあって、数値の変異を極めて的確に表現している。個人の結果は、混合タイプであった。その理由が、引用した自由記述に書かれている。最初に目標を低くしたのは、最低水準タイプと同様の考え方だが、それを越えられると気分が良くなって次々に目標を高めていったのは理想水準タイプの行動である。ただ、また目標を下げて現実的にクリアできる目標を立て直しており、その上でまた最後に高い目標を掲げてもいる。「過労」や「最後だから」という状況を考慮している典型的な混合タイプだと分かった。
この結果は、日常行動にも傾向があるように感じた。バイトの棚卸の時間配分などは、目標を決めて全力で作業しつつも、疲れたらノルマを諦めることがある。クレペリンと同様の単純作業だからか、同じ傾向がある。また、気のせいかも知れないが、もっと複雑な作業にも似た傾向はあるように思えた。友達と自主制作のゲームやアニメを作ったり、小説を書いたり漫画原作をやったりしてきたが、コンテストの目標ラインも、締め切りも「臨機応変」という言葉でごまかしつつ、いつもその場に応じて変更している。理想を掲げつつも「~でもいいか」という妥協点を落とし所にする自分に気付かされ、現在非常に胸が痛い。チーム作業ならば、融通がきかないほどに締め切りを絶対厳守する種類の人間や、いつまでも理想を曲げない頑固者がいるものなので、自分はちょうどいい調整役になれそうだが、人生では一人で切り抜けなければならない場面もあるはずなので、手のひらを返すのもほどほどしていこうと思った次第である。
さて、今回はクレペリン検査を使った実験なので、あくまで単純作業をベースとした行動パターンの分析が基本であり、それ以上に抽象度を上げていくと占いに近くなる。すなわち、他の作業の行動傾向を分析するためには、他の検証方法が必要になる。
様々な検証方法が考えられるが、目標を立てて、結果を出して、その目標を立て直すことができるならば、他のどんな方法でも検証することができるので、あらゆる年齢・生活スタイルの人に記録をつけさせることに意義がありそうだ。例えば、試験結果や営業成績などは、長期的な結果の集積なので一日で考察することは不可能だが、だからこそより日常的かつ実用的な行動パターンの分析ができる。無論、人間の行動傾向や、個人の行動傾向が分かったからといって、性格・言動をすぐに変えることなどできないだろうが、自分の長所と短所を知るきっかけにはなり、短所を意識的に改善することができるだろう。
また、実験形式で短時間で実施できる現実的な方法としては、対戦相手がいるゲームでの要求水準を分析すれば、対人関係により近い振舞い方を知ることができるだろう。チームで一つの結果を目指す形式ならば、協調状況下でのタイプ分けをすることもできそうだ。目標達成能力は社会のあらゆる場面で求められるので、研究する価値は大いにあるのではなかろうか。
 今後の課題はそういった、より日常生活の振る舞いに関連性の強い事柄に関する要求水準の傾向を検証することであろう。


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