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社会的促進のレポートの結果・考察の例

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社会的促進の「結果・考察」の例です。



心理士



視覚的注意実験レポートの目的の例 色と形と大きさは?


大学のレポートの一部を掲載します。

結果
まず、条件ごとに本試行において転記できたアルファベット数(遂行量)、正確に転記できた数(正答数)、課題の難しさ、他人の存在が気になった程度、課題に対するやる気の標準偏差を算出した。(表1)




 次に、遂行量、正答数について単独条件と共行為条件の差の優位性をt検定した。
その結果、条件間で優位な差は認められなかった(t(24)=.29,ns,t(24)=.24,ns)。
 課題の難しさ、他人の存在が気になった程度、課題に対するやる気について単独条件と共行為条件の差の優位性をt検定した。その結果、条件間で優位な差は認められなかった。(t(24)=.50,ns,t(24)=1.16,ns,t(24)=.29,ns)。


考察

 分析の結果、社会的促進は認められなかった。
 その理由として、「課題の難易度設定」と、「単独条件状況の不完全さ」の二つが考えられる。
 まず、「課題の難易度設定」が適切ではなかった、という理由である。すなわち、課題が難しすぎたために、単純作業とは言えなくなっており、優勢反応が正反応にならなかったという可能性だ。事実、自由記述欄には単独条件で「特定の箇所が分からなくなり、止まることが多く、全然進まないと感じた。」「私はこの課題は苦手。」「すぐに回答できなかった。」「途中で、ABCの順番が「これで本当にあってるの?」とわけわからなくなった」などと記述している被験者が存在し、共行為条件でも「最後のほうのアルファベットの順番が分からなくて困った。」「すぐに答えが出てこなかったので焦った。」「焦ると次のアルファベットが浮かばなくなった。」「普段やらないことなので難しかった。」「途中のアルファベットを言われると頭が真っ白になってしまった。」のように記述している被験者がいた。全体的に、難しかった、焦ったという趣旨の記述が多数あり、課題が容易であったと書いているのは2名しかいなかった。難易度の数値で見ても、「課題の難しさ」を実験後に回答してもらった7件法の平均が、単独条件で4.38、共行為条件で4.08になっており、被験者が用意に課題を解いたとは言い難い数値になった。こうなると、今回の実験は単純作業だとは言えないことになり、社会的促進の傾向が見られなかったのは仕方がないと言える。
 続いて、「単独条件状況の不完全さ」についても考えなければならない。今回の実験では、他人の存在を意識させた条件と、そうではない条件を作る必要があったが、どちらも実験は集団の教室で行った。したがって、他人と競争をするという趣旨の記載が課題になかったとしても、少なからず他者の存在を意識した可能性があり、厳密な意味での「単独条件」になっていなかったと考えられる。つまり、単独条件は個室で一人に状況で回答を行い、共行為条件では集団で向かい合って回答するというような、明らかに他者を意識するような異なる状況を設定すれば、また結果が変わっていたのではないだろうか。実際、自由記述欄には単独条件でも「間違った回答をして、消しゴムで文字を消している祭、ほかの人はこの時間にも回答を進めているのだろうと思い、焦りを感じた。」という記述があった。他者の存在は、どちらの条件でも意識されていたのだ。したがって、教示の仕方や被験者の配置、室内環境を変化させ、単独条件と共行為条件を明確に区別して改めて調べてみる必要があると言える。
 今後の課題としては、課題の難易度を適切に下げ、単独条件の環境を整え、共行為条件でより他者を意識させやすくし、それでも正答数が変わらないか検証することが挙げられる。また、同じように他者を意識させる実験でも、他者と競争させる場合と、他者と得点を合計したり、平均化したりさせ「協力させる」形式にした場合で結果が変わるかを検証すると、現実社会において仲間がいる場合と、ライバルがいる場合でのパフォーマンスの違いを分析する上で、役立つ研究結果がでるであろう。


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